本来、短刀取りであれば第五教ですが、ここではあえて稽古法として第一教で行ってみます。
普通第一教の稽古は体術(素手)で行いますが、短刀を使うことにより緊張感を持ち新鮮な気持ちで稽古することができます。
短刀の分約20cmほど長くなるだけで、第一教の感覚が違ってくることに驚くことでしょう。
【ポイント】
(1) |
太受けが短刀で正面を打って来る時、止まったまま相手の短刀側の手首を握るのではなく、運足で前に進むと同時に手刀を振り上げ、相手の手首を握らないで相手を制することが重要です。(とても難しいので稽古しましょう。) |
(2) |
その後、相手の手首を握って固めに入いります。この時、相手の手首を自分の腰等に密着させるとバランスが取れて安定しますが、相手が短刀を持っている場合は、短刀が自分の体に接触してしまいますので、正しい第一教を習得することが肝要です。 |
第一教は「腕抑え」固め技です。年に2〜3回は短刀取りで第一教を稽古してみてください。
より一層第一教の奥深さが感じられることでしょう。