表は受けの脈部、裏はとう骨部を人差し指の根元で圧迫するのが基本とされています。しかし、このことを意識し過ぎると短刀取りでは短刀が邪魔で技がかかりにくく、また受けに振り払われたりします。局部を圧迫することは二の次とし、剣の理合で自分の脇を閉め腕を絞り、受けのとう骨と尺骨を柄、肘を剣先と見立てて剣を扱う様に稽古を積み重ねると、意識しないで自然と第四教が身に付くと思います。この方法が短刀取りにはとても有効的です。
【ポイント】
(1) |
第一教の延長と考えると余計なところに力が入らないで、素直に第四教ができると思います。冒頭で記述した通り、剣の理合で稽古することをお勧めします。 |
(2) |
局部の圧迫を意識しない様に心がけていると、片手取りでも第四教が容易にできるようになります。 |
第四教は「手首抑え」固め技です。面打ち、突き、片手取、両手取、短刀、太刀など様々な攻撃に対し、より早く相手を制することができるシンプルな奥伝的技です。しかし、意識し過ぎると逆効果になりますので注意しましょう。また、第四教を稽古し過ぎると第四教の勲章が付いてしまいますので、半袖を着る季節の稽古は特に注意してください。